謎の多い10年前の交通事故のこと
10年前の2014年6月、仙台市で3灯式信号が点滅していた交差点で、赤信号の点滅を無視して交差点に侵入し、交差進行してきたタクシーと出会い頭に衝突、タクシーの運転手と乗客の2名が死亡する事故が発生しました。(合掌)


信号無視の男性は起訴されましたが、先天色覚異常のために信号を見誤ったとして減刑を求めました。


しかし、裁判所はそれを認めず、禁錮2年6月執行猶予3年の判決を下しました。


この事件は色覚異常の当事者の中でも話題となり、色覚異常に対する偏見や運転適性について影響があるのではないかと危惧されたことを記憶されている方も少なくないでしょう。


色覚異常を理由に減刑を求めたのは、被告人の男性ではなく、弁護士の意向によるものだったとか、男性自身は、色覚異常に対する偏見が深まる可能性があるとして、色覚異常を持ち出すことには消極的だったという報道もありました。


このブログで、一灯式の点滅信号機の撤去は、2色覚の者にとっては朗報だと書きましたが、なぜ3灯式の赤と黄色信号を見誤ったのか疑問に思います。


色覚異常の当事者、特に1型2色覚の者にとっては、信号灯の位置は最重要な情報です。


以前、テレビで跨道橋のアンダーパスの交差点の位置的な関係から、縦3灯式の信号機の灯火の並び順が、上から青・黄・赤となっている事例を取り上げていました。


私は、それを見て、もっとほかに方法はなかったのだろうかと思いました。
1型2色覚の者にとっては、信号灯の位置情報は、重要なものなのです。


話を、事故を起こした男性に戻します。彼は、赤信号と黄色信号を見分けるのに、明るさの違いを基準にしていたと供述していたそうです。


明度差で見わけていたということは、赤を暗く感じない、2型色覚ではなく、赤を暗く感じる1型色覚、それも1型2色覚ではなかろうかと推測できます。


であれば、信号灯の位置、向かって左から青・黄・赤は、クルマを運転するときに常に意識に上っていたはずです。


そんな彼が、なぜ事故の時に限って信号灯の位置を確認しなかったのかがわかりません。


https://www.j-cast.com/2016/07/04271535.html?p=all

https://yuito.sakura.ne.jp/cafe/archives/art/00036.html
色盲お断りの回転寿司屋さん
色盲お断りの回転寿司
先日、訪れた某ショッピングモールのレストラン街にある回転寿司店でのお話しです。

時刻は午後12時半頃、普通なら昼食時で混み合う時間帯でしたが、店内は閑散としていました。

店員さんに案内された席に着いて、いざタブレットのメニューを見ると、黒地に赤い文字で書かれていて、私にはまったく読み取れません。

で、相方をみると何やら怪訝な表情をしています。
訊くと、一皿千円前後のメニューが多く、回転寿司にしては強気な価格設定とのことです。

まあ、席に座ってしまったこともあり、何品か注文してみると、百五十円前後のメニューが中心の、一般的な回転寿司と比べても、代わり映えのしないものが出てきました。

味も、一般的な回転寿司と変わりません。昼食時なのに閑散としている理由が判った気がしました。

あらためて他の店で食べ直すことにして、早々に切り上げて、会計を済ませることにしたのですが、

そこでも、ちょっとしたトラブルがありました。

会計をするためには、バーコードをレジに読み込ませる必要があるのですが、何度やっても読み込みができません。

店員さんは、すっかり恐縮して店長を呼びにいったのですが、この店長が酷かった。

いかにも面倒くさそうに、やってきて詫びるでもなく(こちらに目線を合わせない)レジを操作し、また無言でバックヤードに戻っていきました。

店員さんは、恐縮するばかりで、ちょっと可哀相になってしまいました。

相方は、『あんな店長の下では働きたくないね』
とひと言。

私もまったく同感でした。

タイトルとは、あまり関係のない話になってしまいましたが、色覚に限らず色々なことに気を使えない人にはなりたくない。
そう思った『事件』でした。

- CafeLog -