20世紀の亡霊
1980年代から1990年代にかけて、「色盲色弱は治る」と謳って、高額の「治療費」を徴するグループがありました。


色盲色弱は、遺伝的形質によって発現するものであり、当時も今も根本的な「治療法」はないと云うのが定説です。


百歩譲って、科学的な根拠がなくても実際に効果がある治療法であるとしても、色盲色弱が進学や就職の際に不利益を被るかを殊更に言い立てるなど、己の利益のために色盲色弱に対する偏見と差別を助長して省みない行為は許すわけにはいきません。


先日、ある大手の通販サイトで、彼らがあくどい「商売」のために発行した本が出品されているのを見つけました。


30年以上前に発行されたその本は、発行当時の5倍から8倍の価格が設定されていました。


この強気な価格設定は、未だに色盲色弱が治るのではと一縷の望みをかけている当事者やその家族が存在していることを現しているのではないかと思われます。

彼らは、21世紀の今も20世紀の亡霊として生き続けているのです。


https://daihanrei.minorusan.net/l/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%AB%98%E7%AD%89%E8%A3%81%E5%88%A4%E6%89%80%20%E6%98%AD%E5%92%8C%EF%BC%96%EF%BC%91%E5%B9%B4%EF%BC%88%E3%83%8D%EF%BC%89%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%93%E5%8F%B7%20%E5%88%A4%E6%B1%BA
紫色のLED道路案内標識 やるじゃないか国土交通省
やるじゃないか、国土交通省
今日久しぶりに圏央道の某インターチェンジ近くの国道を運転していて気がついたのだが、圏央道の混雑状況を案内するLED標識の表示が紫色になっていることを知りました。

以前は、これが赤色LEDだったため、1型2色覚者には表示そのものが読み取れなくて不安を感じていたので、とても嬉しく思いました。

紫色なら、多数派3色覚(正常色覚)でも、少数派の2色覚でも注意を喚起する色としてふさわしく感じます。

まだ、一部には赤色LEDを使った標示板が残っているので、1日も早く紫色のLEDに切り替えられることを切望します。

一度、赤色で設置したものを紫色に変えるわけですから、それなりのコストがかかります。申し訳なく思うと同時に、最初から色覚特性少数派の人間も参画させていれば避けることができたと思うと、ちょっと複雑な気持ちです。
5歳のプライド
先日、5歳になったばかりの孫が遊びに来たときのこと
お持たせのケーキを食べようとした....
5歳とはいえ、まだ座卓に座るためには椅子があった方がいいと
孫に椅子に座るように促したら頑として座ろうとしない

「椅子に座らないとケーキが食べられないよ」
それでも頑なに座ろうとはしない
ケーキは大好きなはず
なのに決して座らない

なだめてもすかしても座ろうとしない
絶対に座らないという強い意志がヒシヒシと伝わってくる
しばらくは訳がわからず考えあぐねていたが
ようやくハッと気がついた
そうか、

これは5歳のプライドだ....

5歳の誕生日を迎えるにあたって
周りからさんざん謂われたにちがいない

「もう5歳だねお兄ちゃんだね」

そう繰り返して謂われていれば
本人も5歳の自我が生まれていても不思議ではない
座卓の前に座るのに椅子を使うということを
5歳のプライドが許さなかったにちがいない

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