色盲お断りの回転寿司屋さん
色盲お断りの回転寿司
先日、訪れた某ショッピングモールのレストラン街にある回転寿司店でのお話しです。

時刻は午後12時半頃、普通なら昼食時で混み合う時間帯でしたが、店内は閑散としていました。

店員さんに案内された席に着いて、いざタブレットのメニューを見ると、黒地に赤い文字で書かれていて、私にはまったく読み取れません。

で、相方をみると何やら怪訝な表情をしています。
訊くと、一皿千円前後のメニューが多く、回転寿司にしては強気な価格設定とのことです。

まあ、席に座ってしまったこともあり、何品か注文してみると、百五十円前後のメニューが中心の、一般的な回転寿司と比べても、代わり映えのしないものが出てきました。

味も、一般的な回転寿司と変わりません。昼食時なのに閑散としている理由が判った気がしました。

あらためて他の店で食べ直すことにして、早々に切り上げて、会計を済ませることにしたのですが、

そこでも、ちょっとしたトラブルがありました。

会計をするためには、バーコードをレジに読み込ませる必要があるのですが、何度やっても読み込みができません。

店員さんは、すっかり恐縮して店長を呼びにいったのですが、この店長が酷かった。

いかにも面倒くさそうに、やってきて詫びるでもなく(こちらに目線を合わせない)レジを操作し、また無言でバックヤードに戻っていきました。

店員さんは、恐縮するばかりで、ちょっと可哀相になってしまいました。

相方は、『あんな店長の下では働きたくないね』
とひと言。

私もまったく同感でした。

タイトルとは、あまり関係のない話になってしまいましたが、色覚に限らず色々なことに気を使えない人にはなりたくない。
そう思った『事件』でした。
所得税確定申告会場にて
所得税確定申告に行ってきました。

順番待ちの番号標示灯が青色(白に近い)LEDなのは従来どおりですが、今年は会場に掲示されている案内表示の強調部分が昨年までの「赤」からオレンジ色寄りの「朱色」に変わっていました。

役所のスタッフの中に、1型色覚の人が加わったのか、それとも昨年の申告者から指摘があったのかは不明ですが、色覚の多様性に対する認識が、より高まったのは歓迎すべきことです。

「赤」は、目立つ色という認識が、3色覚者(多数派)にあり、また、多数派ゆえに赤を暗く沈んだ色と感じる色覚特性の持ち主の存在に考えが及ばないんだと思いますが、だからこそ少数派の色覚特性を持つ者は声を上げて、カラーユニバーサルデザインの必要性を訴えていくことが必要だと思います。
9,600,000人
少数派の色覚特性を持つ者は、日本国内で、約320万人と推定されています。
これに本人の家族2名を加えると、約960万人、仮にそのうち8 割が18歳以上だとすると、768万票の大票田となります。

カリスマ性のある人物が顕れれば、相当の圧力団体になりうるかも知れません。

ただ、色覚特性少数派に関わる社会的な問題は、個々人の心の中の偏見と差別意識を、どのように取り除いていくかというものなので、強引なやりかたはそぐわないと思います。

力で、押さえつけた差別意識は、面従腹背を生むからです。

- CafeLog -