レーザーポインターは、やっぱり緑がいいな
赤色のレーザーポインターって、1型2色覚には殆ど見えないんだよな~

だから、緑色のレーザーポインターを使って欲しい!

でも、2型2色覚の人は緑色のレーザーポインターは見えにくいんだろうか?

1型は、色覚特性少数派の中でもさらに少数派なので、こういったことも声が届きにくいのかな?
変更部分は赤色文字で表記しています。
契約約款の変更された部分は、赤色文字で表記してあります。

多数派の「正常色覚」の方にとっては親切な心遣いだと思います。

しかし、1型2色覚の私にとっては、何か突き放されたような寂しさを感じる事柄です。

せめて、色だけでなく他の情報も(例えば、アンダーラインなど)を付加してもらえればいいのになって思います。

色覚特性をカミングアウトできる環境が整っていれば(偏見・差別がなければ)そういった書類を作成する時点で、色だけでなくアンダーラインなど他の情報も付加することを提案する人も増えるのではないかとも思います。

色覚特性についてカミングアウトしやすい状況とは、偏見・差別がないことです。

偏見・差別をなくすためには、
自分の色覚特性を積極的カミングアウトする人が現れて、色盲・色弱について情報発信することが必要です。

金庫の中に鍵かあって、金庫を開けるためには、その鍵が必要だと言うようなどうどうめぐりの話になってしまいましたね。

でも、カミングアウトする人はこれからも現れてくると信じています。
色覚特性少数派であることをカミングアウトした五つの理由
色覚特性少数派であることをカミングアウトした五つの理由

(1)カミングアウトしやすい環境に恵まれたこと。

私の職場では、色覚異常で特に不利益を被ることもなく、また、社会的差別を受けることもほとんどない職場でした。

また、あらかじめ色覚異常であることを周囲に告げておくことで、それなりの配慮を受けられる立場でもあり、カミングアウトの敷居が低かったこともひとつの要因であったと思います。



(2)子どもたちや孫たちに色盲・色弱に対する偏見・差別のない未来を残したかったこと

子どもというものは、ときには無自覚で残酷なことをなんの躊躇もなくするものです。

大勢の中で、一人だけ他と違った形質の子がいるといじめの対象に為りやすいと言われます。

しかし、人に個性があるように、色覚も人によって千差万別です。

異常色覚と正常色覚との境界線は、実は曖昧で、ここからここまでが正常色覚、ここから先は異常色覚と単純に割り切れるものではありません。

実際には、グラデーションのように連続的に変化して、限りなく正常に近い異常色覚から、

私のような、判然とした正真正銘の色覚異常まで、実に様々です。

子どもたちには、このグラデーションのような色覚特性の多様性を素直に受け入れて欲しいものです。


(3)色覚異常の形質を持って生まれた子を持つ母親たちに、1型2色覚の当事者として体験談などの情報を提供したかったこと。

色覚特性で遺伝子は、主に母親から子どもに受け継がれます。

幼児期の子どもの動静から、
「なんとなくこの子の色彩感覚はおかしい。」
と感じて目医者さんに連れて行ったり

一度、廃止された学校での色覚検査で色覚少数派とわかり、パニックになるなどということもあるでしょう。

多くの母親は、どうしてうちの子だけがと悲嘆に暮れ、

やがて、「うちの子」が色覚異常であることの理由を探そうとします。

その結果、母親自身が持っていた隠れ遺伝子が原因であることを知ることになります。

そんな、母親たちに声をかけてあげたい。

「お母さん、自分を責めないで!」

「色盲の遺伝は、誰のせいでもないのだから!」

「貴男の子どもは、一時期あなたを憎むかもしれない」

「でも、それは一時的なものだから気にしないで欲しい」

そう声をかけてあげたい。


(4)正常色覚者に対して、色覚異常について正しい認識を持ってもらいたかったこと。

色覚異常をカミングアウトすると

「色が見えないの?」
「じゃあ、これは何色に見えるの?」

正常色覚者が私に対してする質問の定番中の定番です。

考えてみれは、グラデーションのように連続する色覚特性は、千差万別、人が千人いれば、一枚の赤い色紙(いろがみ)には千通りの「赤」が見えるのです。

正常色覚の人たちは、数が多いという理由だけで全く同じ色を見ているものと決め込んでいます。

色覚特性に限らず、多様性のある社会を柔軟に受け止めて欲しいと思います。


(5)再び、子どもたちのこと孫たちのこと

私の家は、息子と娘と三人の孫がいます。

家内が、色覚異常の遺伝子を持っているのか持っていないのかは、遺伝子解析を受けていないのでわかりません。

息子は正常色覚なので、とりあえずは色覚異常の遺伝子はありません。

娘たちは、色覚特性の遺伝の法則からもって、100%因子保有者です。

息子の男の子(孫)は、色盲ではなさそうなので、遺伝子のリレーからは抜けだしました。

ただし、因子を保有する女性との結婚によって再びリレーに参加する可能性はありますが(女性の因子保有者は、10人に一人と言われています)

娘たちは、ふたりとも因子保有者なのは前述しましたが、娘たちの娘ふたりは、50%の確率で因子保有者の可能性があります。

孫娘たちには、まだこのことを話してはいませんが、娘たちには話しているので、後は委せるしかありません。
1型2色覚(赤色盲)の色覚特性について
このカテゴリでは、1型2色覚の当事者である私が、日々感じていることを綴ります。

1型2色覚とは、簡単に言えば赤色を感じる細胞が欠落しており、赤を派手で目立つ色ではなく、暗く沈んだ色として感じる色覚特性(赤色盲)のことです。

色覚特性には、様々のタイプがありますが、1型2色覚はその中でも日常生活で支障を感じることが多いタイプです。

そのため、1型2色覚に合わせた色使いを採用することで、より多くの人が見やすい配色になるのではと考えています。

具体的には黒色と赤色や、濃緑色と赤色などの組み合わせなどが苦手な配色ですが、他にも苦手な色の組み合わせが多々あります。

そんな色覚特性を持った人がどれくらいいるかというと、日本人男性では約20人に1人、女性は約500人に1人の割合で存在すると言われています。
総数は、約300万人といったところでしょうか。

ポスターやグリーティングカードなど、せっかく意匠を凝らして作られたものを、約300万人の人々が読みとり難いという現実かあります。

身近な例では、地下鉄の路線図があります。
最近は随分と改善されてきましたが、それでも初めての土地で、1人だけで目的地まで行けるか不安が残ります。

このブログは、1型2色覚の私が日頃感じたことを書き留めたものを、ポスターやグリーティングカードなどを作られるときに参考にしていただけたらと思い開設しました。

どうか宜しくお願いします。m(_ _)m
毎年恒例 プチ夫婦喧嘩秋の陣
我が家には樹齢四十年の柿の木があります。

今年は特に豊作で、実が鈴生りについていますが、これが我が家の季節性プチ夫婦喧嘩の原因なのです。

柿の実は一度に赤くなるのではなく、時間差があります。

これが問題、家内は正常色覚なので、収穫する実を「あれ」「それ」と指定するのですが、私にはいったいどれが赤くなっているのが皆目わかりません。

普段は、私が1型2色覚であることを知っているのでイライラすることもないのですが、このときばかりは、「
何でこんなにはっきりと赤くなっているのにどうしてわからないの!」とばかりに機嫌が悪くなってしまいます。

私は、私で、普段から色覚特性のことを言ってあるのに「どうして赤と緑が分からないことがわからないんだ!」
と、憮然としてしまいます。

何十年も夫婦をやっているのに毎年繰り返される秋の定例行事です。

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